目の下のクマ取りにおける脱脂術とは?
脱脂術(経結膜脱脂術)とは
脱脂術は、目の下の突出した脂肪を取り除く手術です。主に下まぶたの裏側(結膜側)からアプローチし、余分な脂肪を除去するため、皮膚を切開する必要がなく、傷跡が残らないというメリットがあります。
脱脂術の流れ
- カウンセリング・診察
目の下のクマの状態を診断し、脱脂術が適応かどうかを判断します。 - 局所麻酔及び静脈麻酔
痛みを抑えるため、局所麻酔及び静脈麻酔を使用します。 - 結膜側から脂肪を除去
目の裏側の粘膜(結膜)から小さな入口を作り、突出してる脂肪を取り除きます。 - 自然な仕上がりへ
皮膚を切らずに行うため、縫合の必要がなく、回復が早いのが特徴です。ダウンタイムも短く、日常生活で施術を受けることが可能です。
脱脂術のメリット
- ダウンタイムが短い(腫れのピークは2、3日後。翌日からお仕事に行かれる方もおられます。)
- 傷跡が残らない(結膜側からアプローチするため)
- 手術時間が短い(約30〜40分で完了)
- 根本的な改善ができる(脂肪を除去するため、再発しにくい)
このように、脱脂術は比較的手軽な治療法でありながら、目の下のクマ改善に高い効果を発揮する施術なのです。
なぜ脱脂術のみで十分なのか?
では、目の下のクマ取りにおいて「脱脂術だけで十分」とされる根拠について詳しく見ていきましょう。
1. 影の原因が脂肪の突出(ヘルニア)である場合
目の下の黒クマ(影クマ)は、主に眼窩脂肪の突出(ヘルニア)によって生じる影です。この影をなくすためには、原因となる脂肪を適切に取り除けばOK。余計な治療をせずとも、クマが目立たなくなることが多いです。
2. 皮膚のたるみが少ない場合(60代でも問題ございません)
加齢によって皮膚のたるみがある場合、脱脂のみではなく、皮膚切除や脂肪注入が必要になることがあります。当院では60代の方まで、脱脂だけで自然に馴染むことが多いため、追加の処置は不要です。
3. 脱脂後の皮膚は自然に収縮する
目の下の皮膚は、適度な弾力がある場合、脂肪を取るだけで自然に収縮し、たるみが残りにくいです。60代までの方は、脱脂術だけで十分な改善が期待できます。

お写真は50代の方です。施術前、1ヶ月後、1年後です。1年経過してしっかり馴染んでるのがお分かりですよね。しっかりと馴染むのでご安心ください。
4. 不必要な処置を避けることでリスクを軽減
脂肪注入やヒアルロン酸を併用する治療法もありますが、これらは吸収されるリスクや、仕上がりにムラが出る可能性があります。そのため、まずは脱脂術のみで様子を見て、必要なら後から追加治療を検討するのが安全なアプローチです。
脱脂術が向いている人・向いていない人
脱脂術のみで十分な人
✅ 目の下のクマの主な原因が「脂肪の突出(ヘルニア状態)」である
✅ 皮膚は馴染んでくるので60代でも大丈夫
✅ ダウンタイムを短くしたい
✅ なるべく手術のリスクを減らしたい
追加治療が必要な人
❌ 皮膚のたるみが多く、脂肪を取ると余りそうな人(70代以降)
❌ 青クマ・茶クマが目立つ人(色素沈着や皮膚が薄い方)
まとめ:脱脂術のみで十分なケースが多い!
目の下のクマの中でも、黒クマ(影クマ)の原因が脂肪の突出である場合、脱脂術のみで十分に改善可能です。60代までの方であれば、しっかりと馴染むので、追加処置は不要なことが多いです。
クマ取りを考えている方は、まずは専門医に相談し、自分に適した治療法を見極めることが大切です。脱脂術のみで済むかどうか、しっかり診察を受けましょう!
アエルクリニック表参道、銀座
理事長の和倉でした。