眼窩脂肪とは?前に出てくる原因とセルフケア方法・治療法を解説

目元のたるみの原因となる眼窩脂肪とは?

眼窩脂肪とはどのようなものなのか、詳しく解説します。目の下の膨らみやクマの原因となることもある眼窩脂肪。老けたように見えることから、悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、眼窩脂肪が前に出てくる原因やセルフケア方法・治療法を解説します。目元の悩みを抱えている方は、記事を参考に一歩を踏み出してみませんか。

眼窩脂肪とは?正体と目元への影響

まずは、眼窩脂肪(がんかしぼう)とは何を指すのか、目元にどのような影響があるのかを見ていきましょう。

眼窩脂肪の構造と役割とは?目元への影響は?

眼窩・眼窩脂肪の位置を示した図解

眼窩とは、目やそれを動かす筋肉、神経、脂肪などが入った骨の窪みを指します。そして眼窩脂肪とは、目を囲むように存在するやわらかな脂肪のこと。目のクッションとしての役割を持っており、衝撃などを和らげる効果があります。また、スムーズに目を動かすのにも役立っています。一般的に眼窩脂肪は、目の前側部分で上まぶたに2つ、下まぶたに3つに分かれているのが特徴です。

眼窩脂肪が前のほうに突出すると、目の下に膨らみやたるみが生じて黒クマが出現します。これは、膨らみやたるみの影響で、影ができることによるもの。目の下を横に引っ張ったときに影が目立たなくなる場合は、黒クマの可能性が高いでしょう。

眼窩脂肪と皮下脂肪・内臓脂肪の違い

眼窩脂肪と同じ「脂肪」がつく言葉との違いが気になっている方も多いでしょう。皮下脂肪とは、お腹や腰、お尻などの皮膚の下につく脂肪です。一方で内臓脂肪は、胃や腸といった臓器のまわりにつきます。同じ「脂肪」でも、存在する部位がそれぞれ異なります。

眼窩脂肪が前に出てきてしまう3つの主な原因

眼窩脂肪が前に出てきてしまう3つの主な原因

 

眼窩脂肪は、なぜ前方に出てくるのでしょうか。3つの主な原因とともに、眼窩脂肪が多い人の特徴をチェックしていきましょう。

【原因1】加齢による眼輪筋のゆるみ・皮膚のたるみ

眼窩脂肪が前に出てくる原因として最も多いのが、加齢です。年を重ねると、眼球を支えている眼輪筋(がんりんきん)や靭帯(じんたい)が衰えます。これにより起こるのが、目の位置の下垂です。そして目が下がると、下側にある眼窩脂肪が圧迫され、前に押し出されてしまうのです。

また、皮膚のたるみとも関係があります。皮膚のたるみが目の下の膨らみを助長し、クマを目立たせる原因になるのです。

【原因2】遺伝的な骨格や脂肪の量

遺伝的に目の下が膨らみやすい方もいます。例えば、頬骨があまり発達していないケースです。頬が平で前方に張り出していない場合は、目の下の膨らみが目立ちやすくなります。これは、日本人をはじめとするアジア人に多く見られる骨格です。

また、眼窩脂肪は生まれつき多い人、少ない人がいます。眼窩脂肪が多ければ、目の下に膨らみが生じやすいでしょう。なかには「眼窩脂肪が多くて目の下が膨らんでいるけど、ダイエットで痩せたらなくなるかも」と考える人がいるかもしれませんが、強い相関関係があるとはいえません。痩せていても黒クマが目立つケースは少なからずあります。

【原因3】長時間のPCやスマートフォンによる目元の疲労

PCやスマートフォンを見続けることは、眼精疲労(がんせいひろう)につながります。眼精疲労は血行不良を引き起こし、眼輪筋を衰えさせ、目の下の膨らみの原因となる可能性も。眼輪筋は、まばたきが減ると衰えやすいため、PCやスマートフォンを使用する際は、小休憩を挟むなどの工夫が必要です。

眼窩脂肪は自力で減らせる?目元のセルフケアの効果と限界

「目の下のたるみを自力で治した人もいるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。眼窩脂肪が前に出ているのを、自力で治す方法はあるのでしょうか。ここでは、目の下のたるみを自力で治すことを考えている方に向けて、眼輪筋トレーニングと目元のマッサージについてご説明します。

眼輪筋トレーニング

長時間PCで作業をした女性が目の疲れを感じている様子加齢により筋肉が衰えている場合や、PC・スマートフォンの使用時間が長い場合は、目を動かすことを意識しましょう。眼輪筋トレーニングの例を2つご紹介します。

 

【目を動かすトレーニング】

  1. 目を開いたまま、横に八の字を描くように目を右回りに5回動かす
  2. 左回りに5回動かす

 

【まばたきトレーニング】

  1. 上を向いたまま5回まばたきをする
  2. 下・右・左と、それぞれ5回ずつまばたきを行う

 

それぞれ1日3セットほど行います。

目元のマッサージは有効?

マッサージは、目元のむくみを一時的に解消するには有効な方法です。ただし、眼窩脂肪の膨らみに対する効果は限定的で、根本的な解決にはなりません。また、目元を強く刺激してしまうと、シワやたるみの発生・悪化につながることも。力加減を間違えると逆効果になる可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。

セルフケアでは限界も

眼窩脂肪を減らす目的で眼輪筋トレーニングを行う場合、効果はほとんど期待できません。眼輪筋トレーニングは、あくまでも筋肉を鍛えるためのもの。眼窩脂肪の量自体を減らすのは難しいでしょう。また、目の下はとくに皮膚が薄いため、ケア方法を間違えるとシワやたるみが悪化する可能性があります。目の下のクマやたるみで悩んでいるのなら、美容医療も検討してみましょう。

目の下のクマにアプローチできる代表的な美容医療

クマ取り施術の様子ここからは、目のクマにアプローチするための治療法を4つご紹介します。

経結膜脱脂法

黒クマの原因となっている眼窩脂肪を除去する治療です。結膜、つまりまぶたの裏側の見えない部分からアプローチが可能で、傷痕が目立たないことが魅力といえます。施術は、脂肪を除去したあとに止血するのみ。手術にかかる時間は20分前後です。

施術後は、腫れ・痛み・むくみ・内出血などの症状が見られることがあります。ただし、腫れが生じても比較的軽度であり、内出血もメイクで隠せることがほとんどです。

AELLE CLINIC(アエルクリニック)では、4Dクマ取り®術を推奨しています。目の下にある3部位の眼窩脂肪を除去する通常の脱脂術とは異なり、目尻側まで含めて4部位から取り除くのが特徴です。そのため、目尻側までフラットになり、凹凸が目立ちにくくなります。また、目の開きが良くなる他、外側が将来膨らんでくることも防止できます。体への負担を抑えつつより美しい目元を目指したいなどのご希望がありましたら、当院にご相談ください。

 

▼クマ取り施術ページはこちら

美容外科

裏ハムラ法

まぶたの裏側部分の結膜を切開し、黒クマやたるみの原因になっている眼窩脂肪を、窪んだ部分に固定する治療です。メリットは、脂肪を他の部位に移すため、再び黒クマが出現する可能性が低いこと。皮膚表面を切開しないため、目で見て分かるところに傷痕が残らない点も魅力です。ダウンタイムには、腫れ・むくみ・内出血などが見られることがありますが、後述する表ハムラ法と比べて比較的早く症状が改善するでしょう。

裏ハムラ法の難点は、表ハムラ法と異なり、たるんだ皮膚の処理ができないこと。皮膚の状態によっては他の治療法が向いていることもあるため、医師と相談しましょう。

表ハムラ法

まぶたの表側、つまり皮膚を切開し、眼窩脂肪を移動させて整えます。眼窩脂肪を取り除くのではなく、移動させることで目の下の凹凸を滑らかにする治療です。必要に応じて、余った皮膚を同時に切除することも可能です。そのため、目の下の凹凸だけでなく、皮膚のたるみ・シワを改善する効果も期待できます。

ただし、裏ハムラ法に比べて腫れ・赤み・内出血などの症状が長引く可能性があります。また、傷痕が多少残ることがある点もデメリットです。他には、下まぶたの緊張が弱まったり、涙袋が小さくなったりすることがあります。

脂肪注入

目元の窪んだ部分に、体の他の部位から採取してきた脂肪を注入する施術です。目の下の凹凸を整え、クマの改善を目指します。脂肪注入の大きなメリットは、自分の脂肪を用いるため、アレルギー反応が起こりにくいことです。

一方で脂肪注入は、施術時間が長く、体の負担も大きくなります。痛み・腫れ・出血といったダウンタイムの症状が、脂肪の採取部位にも注入部位にも現れます。

眼窩脂肪の施術を受ける際によくある質問

最後に、目の下のクマ治療を受ける際の疑問にお答えします。

Q目の下のクマ治療のダウンタイムはどのくらい?

Aダウンタイムは治療法により異なります。ダウンタイムの目安は、以下のとおりです。

施術方法 ダウンタイムの目安
経結膜脱脂術 1週間程度
裏ハムラ法 2~3週間程度
表ハムラ法 4週間程度
脂肪注入 1~2週間程度

Q目の下のクマ治療で考えられるリスクは?

A眼窩脂肪を除去、あるいは再配置する治療を受ける場合は、痛み・腫れ・内出血などが起こる可能性があります。どの治療にも、感染症や炎症などのリスクがあることは把握しておきましょう。

Q目の下のクマ治療でよくある失敗例は?

A経結膜脱脂術・裏ハムラ法・表ハムラ法などでは「思ったような変化がない」「目の下が窪んでしまった」「凹凸や左右差が生じた」といった失敗例があります。目元の仕上がりは、医師の診断力・技術力により左右されます。必ず実績を確認してからクリニックを決めましょう。

眼窩脂肪による目の下のクマが気になるなら美容医療も検討しよう

眼窩脂肪とは、目のまわりに存在する脂肪のことです。眼窩脂肪は、加齢などにより前方に出てくる可能性があります。眼窩脂肪による目の下のクマが気になる場合、セルフケアのみでは改善できないことも。美容医療も視野に入れると、悩みにアプローチできるでしょう。
アエルクリニックでは、経験豊富なスタッフが、目の下の膨らみやクマに有効な4Dクマ取り®術で皆さまのお悩みをサポートいたします。自分に合うクマ取りの方法をお探しの方は、まずはカウンセリングから始めてみませんか。

ご相談・ご予約はLINEからも受け付けています📱

施術内容やご予約についてのお問い合わせは、
公式LINEからお気軽にご連絡ください。

友だち追加

※スマートフォンでボタンをタップするとLINEが開きます。

▼この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

クマ取り整形で失敗しないために|後悔する前に知るべき原因と対策

クマ取りの値段はどのくらい?施術別の費用相場をわかりやすく解説!

 

クマ取り整形ダウンタイムの期間や症状は?軽減するコツも解説

【施術の内容】経結膜下脱脂術(4Dクマ取り®︎術)
【施術期間・施術回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります
【費用】¥264,000~¥374,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です
【リスク・副作用等】腫れ・痛み:2日~1週間程度、内出血:1~2週間程度など

 

CONTACTお問い合わせ

ご質問や不明な点がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。