
はじめに:低刺激なレーザーでも「施術後の乾燥」が起きる理由
「シミやくすみを改善したくてピコトーニングを始めたけれど、施術後に肌のカサつきやつっぱり感が気になる」
「ダウンタイムが少ないと聞いていたのに、レーザー後に一時的な赤みや肌のゆらぎを感じてしまう」
近年、非常に身近でデリケートな肝斑や肌全体のトーンアップ(美白ケア)の第一選択肢として、多くの方が受けられている医療レーザー治療が「ピコトーニング」です。ピコトーニングは、周囲の正常な組織への熱ダメージを最小限に抑えられる画期的な治療ですが、だからといって「お肌への影響が完全にゼロ」というわけではありません。
レーザーを照射した直後の皮膚は、微細なエネルギーを浴びることで一時的にバリア機能が低下し、水分が外へ逃げ出しやすい「乾燥しやすい状態」に傾いてしまうのです。
アエルクリニックでは、このレーザー後に生じる一過性の乾燥や赤みといった肌トラブルを未然に防ぎ、より安全で快適に治療を継続していただくために、「事前に肌育(はだいく)治療を行い、肌のバリア機能と基礎体力を高めておくこと」を強く推奨しています。本記事では、肌育がもたらす皮膚のバリア機能強化のサイエンスと、レーザー後の肌トラブルを防ぐロジックについて詳しく解説いたします。
ピコトーニング後の肌:熱ダメージが少なくても乾燥するサイエンス
ピコトーニングは、「ピコ秒(1兆分の1秒)」という極めて短い時間でレーザーを照射するため、従来のナノ秒レーザーに比べてお肌に不必要な熱がこもりにくいのが大きな特徴です。
1. 光音響作用(衝撃波)による微細な影響
熱ではなく「光音響作用(衝撃波)」によってメラニン色素を粉砕するアプローチであるため、皮膚表面へのダメージは非常に穏やかです。しかし、この微細な衝撃波や蓄積される僅かな熱エネルギーは、皮膚の一番外側で外部刺激や水分の蒸発を防いでいる「角質層」や、皮膚のバリア機能のバランスに一時的な変化を及ぼします。
2. 一時的なバリア機能低下が招くループ
照射直後の肌は、健康な状態に比べて一時的に細胞間の水分保持力が低下し、インナードライ(内側の乾燥)を引き起こしやすくなります。
お肌の乾燥(バリア機能の低下)が慢性化すると、以下のようなループやリスクを誘発する変数となります。
慢性的な赤み・ゆらぎ肌:バリアが低下した状態で紫外線や摩擦といった日常の刺激を受けると、肌内部で微細な炎症が長引き、赤みや敏感肌の症状が定着しやすくなります。
炎症後色素沈着(戻りシミ)のリスク:乾燥によってお肌が過敏になっていると、次回以降のレーザー照射のエネルギーに対しても表皮細胞がダメージを受けやすくなり、メラノサイトが防御反応としてメラニンを過剰生成し、かえって色ムラが濃くなる原因になることがあります。
肌質の低下(キメの乱れ):水分が奪われた皮膚はターンオーバーが乱れ、細かく整っていたキメがカサつき、毛穴の目立ちやざらつきを感じやすくなります。
したがって、ピコトーニングの効果を最大限に引き出し、かつ安全に進めるためには、レーザーの衝撃をしっかりと受け止められる「高い水分保持力を持った健康な皮膚の土台」が不可欠なのです。
先手の「肌育」アプローチ:Re2O(リトゥオ)が真皮を厚く、強くする役割
アエルクリニックが提案する「先手の肌育(はだいく)」とは、不足している皮膚の構造成分を直接補うことで、お肌自体の基礎体力とバリア機能を根本から底上げする注入治療です。
当院では、最先端のヒト由来ECM技術から生まれた次世代スキンブースター「Re2O(リトゥオ/日本国内正式販売名:ブナジュ)」を採用しています。
コラーゲンやエラスチンの三次元ネットワークを直接補充
私たちの肌の潤いや弾力を支えているのは、表皮のさらに奥にある「真皮層(細胞外マトリックス=ECM)」です。
これまでの多くの肌育製剤は、細胞を刺激してコラーゲンを「作らせる(生体刺激)」手法が中心でしたが、元々インナードライや加齢で細胞自体が疲弊している場合、十分な水分保持力の向上が得られにくい傾向がありました。
これに対し、Re2O(ブナジュ)は、特許技術(AlloClean® Technology)により高度に精製された「ヒト由来無細胞真皮マトリックス(hADM)」を主成分としています。
ヒトの皮膚とほぼ同一の天然ECM構成成分比率
「コラーゲン(約89%)」「エラスチン(約3%)」「ヒアルロン酸等を含むGAG(約0.4%)」という、お肌の土台そのものを形作る天然成分をダイレクトに補充します。
不自然に形を膨らませるフィラー(架橋ヒアルロン酸等)とは異なり、微細化されたECM成分がスカスカになっていた真皮層の隙間に物理的に補填(充填)され、お肌の内側からふっくらとした厚みを取り戻します。この濃密な三次元の「足場」が整うことで、水分を強力に抱え込む保水環境が真皮層内に構築されます。
メカニズム:肌育がレーザー後の乾燥や赤み(ダウンタイム)を抑える理由
ピコトーニングを行う前に、肌育注射「Re2O」によって真皮環境を豊かに整えておくことで、お肌には驚くべき保護・相乗効果(シナジー)が生まれます。
1. クッション性の向上による「衝撃波」の緩和
真皮層が健康的な厚みと密度を取り戻すと、皮膚全体のクッション性が格段に向上します。これにより、ピコトーニングが放つ微細な衝撃波のエネルギーをお肌が健やかに受け止めることができるようになります。表皮細胞やその境界にある基底膜への余計な負荷が和らぐため、照射後の赤みや炎症の発生そのものを最小限に抑えることが期待できます。
2. 水分保持力の引き上げによる「乾燥の徹底ガード」
Re2Oに含まれる多量なGAG(グリコサミノグリカン)やヒアルロン酸成分が、肌内部で水分をガッチリと抱え込みます。レーザー照射によって一時的に表面のバリア機能が揺らいだとしても、内側に圧倒的な保水タンク(潤いの貯金)があるため、皮膚のインナードライやそれに伴うつっぱり感、カサつき、乾燥由来の細かな肌荒れを未然にブロックします。
3. 優れた自己修復力とターンオーバーの健全化
真皮層の微細環境が活性化することで、表皮細胞への栄養供給ルートがスムーズになり、皮膚全体の自己修復力(回復力)が高まります。万が一、レーザー後に軽微な赤みやカサつきが生じた場合でも、肌本来の健やかな生まれ変わり(ターンオーバー)の力によって、ダウンタイムからの回復スピードが格段に早まります。
ただ表面のメラニンを細かく砕くだけでなく、受け止める肌の基礎体力を高めておくことこそが、トラブルを回避しながら効率的にクリアな透明美肌を目指すための最短ルートなのです。
アエルクリニックが設計する、安心の複合美肌スケジュール
当院では、お肌を傷つけずに美しさを育むために、一人ひとりのお肌状態に合わせた理想的なロードマップを作成いたします。
【STEP 1:ベースづくり(肌育注射)】
次世代肌育製剤「Re2O」を精密に注入し、真皮の厚みと水分保持力を引き上げ。
お肌全体のバリア機能を強固に構築し、レーザーを受け入れる態勢を整えます。
▼(約2〜4週間:水分に満ちた健康的な土台が定着)
【STEP 2:色調アプローチ(ピコトーニング)】
基礎体力が高まったお肌へ、安全に出力を調整しながら丁寧に照射。
乾燥や赤みなどの副反応を抑えながら、粉砕されたメラニンをスムーズに排出させます。
焦ってレーザーだけを何度も繰り返す(消費の美容)のではなく、計画的にお肌の資産を増やす(投資の美容)アプローチが、結果的にお悩みの出にくい健やかな素肌へと繋がります。
「レーザー治療を受けるといつも肌が荒れてしまう」「乾燥が強くてレーザーを受けられるか不安」という方は、ぜひ一度、アエルクリニックのカウンセリングであなたのお肌のポテンシャルを診断させてください。
自由診療(肌育注入治療・医療レーザー治療)に関する重要なお知らせ
(医療広告ガイドライン限定解除要件に基づく適正表記)
アエルクリニックでは、患者様に安全かつ納得して治療を受けていただくため、医療広告ガイドラインに基づき、自由診療における目安やリスク、費用、および未承認医薬品等に関する情報を事前に開示しております。
治療の内容・方法:
Re2O(肌育治療):ヒト由来の無細胞真皮マトリックス(hADM)を主成分とする高純度ECM製剤を、医師の判断のもと適切な深さの真皮層へ精密に注入・補充し、肌構造の再構築を促す治療です。
ピコトーニング(医療レーザー治療):ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短いパルス幅を持つ低出力レーザーを顔全体に均一に繰り返し照射し、熱をほとんど発生させずに光音響作用(衝撃波)によってメラニン色素を微細に粉砕し、自然な排出を促進する施術です。
治療に要する期間・回数の目安:
Re2O:組織のリモデリングを構造的に安定・定着させるため、約2〜4週間おきに3回を1クール(土台づくり)として受けていただくことを推奨します。その後は、3〜6ヶ月おきに定期的なメンテナンスを継続することで美肌効果を長期持続させます。
ピコトーニング:回数を重ねることで段階的に透明感を整える治療です。症状や目指すゴールに応じて、2〜4週間おきに5〜10回程度を1つの目安として施術を重ねることをおすすめします。
標準的な費用(目安):
ピコトーニング:約3,300円〜66,000円前後(複数回セットの場合は各種割引あり、※当院の料金表に従う)
Re2O(1本):110,000円(会員価格)、165,000円(通常価格)※当院の料金表に従う
※詳細な施術料金、麻酔代、セットプランなどの詳細は、当院の料金ページにてご確認ください。
主なリスク・副作用:
Re2O:注入にともない、施術部位に一時的な赤み、腫れ、軽度の内出血、むくみ、ヒリヒリ感、一時的な肌の凹凸(膨疹)が生じる場合がありますが、通常は数時間から数日〜1週間程度で自然に消失します。きわめて稀ですが、感染、アレルギー反応、注入時の物理的圧迫による血管障害、硬結(しこり)などのリスクが完全にゼロではありません。
ピコトーニング:施術後に一時的な赤み、ほてり、熱感、軽度のかゆみ、乾燥、点状出血、ニキビのような一時的な皮疹が生じることがあります(通常数時間〜数日以内に消失します)。また、過度な連続照射、日焼け(紫外線対策の不足)、元々の肌の著しい荒れ等により、一部が不自然に白く抜ける色素脱失(白斑)や、炎症後色素沈着(PIH)を引き起こす潜在的リスクがあります。
未承認医薬品等に関する情報:
Re2O(ブナジュ):本製剤は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)において承認されていない未承認医薬品に該当します。当院の医師が、個人輸入等の適正な手続きを経て調達し、その安全性・有効性を十分に評価した上で臨床応用しています。
ピコ秒レーザー機器:使用するピコレーザー機器(ピコウェイ等)は、特定の適応・目的以外での使用(肝斑に対する広範囲の低出力照射など)においては、承認外の目的での使用や、未承認医療機器を医師の責任において個人輸入等により導入し、治療に使用している場合があります。
国内の承認医薬品等の有無:Re2O(hADM製剤)と同一の成分・性能を持ち、日本国内で製造販売承認を得ている医薬品・医療機器は現在存在しません。
諸外国における安全性情報等:本肌育製剤は、開発国である韓国などの海外政府機関(MFDS等)において医療材料としての安全基準や認可を取得していますが、日本国内における臨床試験は行われておらず、万が一重篤な副作用が生じた場合でも、国の「医薬品副作用被害救済制度」の公的救済対象外となります。なお、ヒト由来成分(真皮成分)を主原料とした製剤であるため、薬事上の分類および規律に従い、本治療を受けた方は、日本国内において今後の献血が行えなくなる点について事前に十分なご理解とご同意が必要となります。



